社長の口癖は「無駄を無くせ」だったそうです。
社長の言う「無駄」とは何だったんでしょう?
利益、お金を優先して「お客様」のことは、全く頭の中になかったみたいですね。
ウソとイカサマで、固められた人生。
人を騙して、儲けたお金で幸せなんでしょうか。
結局、長い目で見れば、大きな物を失ってしましました。
これはお金では買えないもの。
「信用」です。
今回の事件で、いろいろな事を感じました。
「目の前の得」より「長い目で見た得」を追い求めなければ、成功はないと強く感じています。
社長の誤った判断が、いろいろな人に迷惑をかけました。
お客様は勿論のこと、従業員の方も不憫ですね。
社長の背中には、いろいろなものを背負っているのです。
しっかりと、自覚をしなければなりません。
朝一現場直行し、仮設のトイレ掃除、前面道路ゴミ広いを行いました。
現場は、海が近いので特に厳しく、水を使う手がかじかみます。
大工さんと外装施工業者さんに挨拶をして、花に水をあげてから現場を後にしました。
今日は昼から、雪が降るという予報です。子供達は楽しみにしてましたが、通勤往復150kmの私としては、今晩が不安です。
昨今の状況から、お酒はNGなので形だけ乾杯を。
少し寂しい気もしますが、これだけは駄目なものはダメ。
先ほどの餅まきで、嬉しそうな子供達の笑顔を見ましたが、彼らの笑顔を我々大人たちが、守ってあげなければなりません。
「飲酒運転」なんて、もってのほかです。
頂いたお弁当の中には、お酒も入っていましたので、家に帰ってから頂戴することに。
最後に、私が挨拶をさせていただきました。
その時にお祝いの言葉と共に、当社の「理念」を述べさせて頂きました。
「私自身、阪神大震災の被災者であり、同じ地域でもお亡くなりになられた方も、助かった方もいました。
その違いを大きく分けたものは何かといえば住宅です。
以前の職場に働かれていた方も、構造材(梁)の下敷きになってお亡くなりになられました。
我々は、人の生死を大きく分ける住宅という仕事に携わっているということに対し、大きな責任を担います。
その責任を全うするということは、地震に対して強い家を建てるということであり、この街においての社会貢献を行っているという誇りを持って日々仕事に取り組むということです。
今日の餅まきは、お客さんに多くのことを勉強させていただきました
日々お客さんに育てていただいているということを自覚し、成長していきたいと思っております。
まだ未熟な会社ゆえ、気が付かないことも多々あるかも知れませんが、これからもよろしくご指導願います」
あまり上手く話しができませんでしたが、気持ちをこめてお話させていただきました。
担当者を通じて聞きましたが、施主さんのお母さんから「良いスピーチを頂いた」と喜んでいらっしゃったと聞きました。
お客様の期待を裏切らないよう、全力でがんばりたいと思います。
思い起こせば、高校三年の冬。
体育大学の推薦試験が終わって、生まれて初めて「アルバイト」した店が不二家レストランでした。
坊主頭でペコちゃんのバッチを胸につけて、ウエイターをしていました。確か時給480円スタートだったと記憶しています。(時代を感じる・・・)
来られているお客さん達は、不二家ブランドを信頼している方が非常に多かった。
クレームでも「不二家さんなんだから・・・」といった内容。
ペコちゃんのブランドは信頼の証でした。
それがこの事件。雪印の教訓が全く生かされていない。
雪印の事件は、相当大きな影響を及ぼしました。
広告やチラシの影響力を大きく低下させたのですから。
当時、ハーストーリィの日野さんの講演でも、このことは言ってましたね。
この事件を皮切りに広告やCMは「いいことが書いてあって当たり前、これを100%信じちゃいけない」って。
ここから、自画自賛するようなチラシのレスポンスが大きく下がりました。
ハセップでしたっけ?そいういう検査規準で安全に商品を管理していると、当時堂々とCMしていました。
でも、それは「嘘っぱち」でした。
その影響は多大。
自分達の判断基準を強化しなければ、自分の子ども達は守れないと考える人が多くなったのです。
お得意先の近くに、雪印食品の大きな工場がありましたが、そこで働く多くのパート従業員の方が、解雇されました。長年働いていた人達が簡単に・・・。そこから住宅ローンを支払っている人も多かったはず。年配の方は、なかなか再就職はできません。
雪印牛乳の販売店の方がたは、お客さんに罵声を浴び、何度も謝り続けていました。
そこで、「俺も寝てないんだよ」という社長の発言。
購買層のキーマンであるお母さん達から、総スカンを食らいましたね。
これは「他山の石」ではありません。
我々地場工務店も「コンプライアンス」を重視しなければ、今や死活問題。
その辺が、どうも建築業界は甘いような気がします。
以前ではありますが、建材営業時代「このシステムバス入らないから、柱動かすわ」とか、「土台欠くから」なんて工務店、実際ありましたから・・・。しかも施工管理者レベルで。
社長や幹部社員が意識しても、現場サイドまで伝わらないことが多いのも事実。
また、多くの職人が介在する現場の管理が、充分でない事も多いです。
私の会社でも、「気に入らない」ことが多々あります。
着工ベースが上がらなければ、職人もなかなかいう事も聞かないというのも、悲しいかなこの業界。
でも、お客さんの命を守る住宅に携わる者として、命をかけて仕事に取り組むというのは、当然のこと。
職人のプライドや人間関係も大事ですが、全てその視線はお客様に向いていなければいけません。
時間がかかるかもしれませんが、必ず変えていきたいと思います。
不二家の事件で、このように感じました。
ブログ仲間のacbさんは、会社でビジョンブックを作成されました。社長の思いを末端まで伝えるツール。このように実践されることが、重要だと思います。
倒産すると、自分だけでなく、多くの人たちに多大な迷惑をかけてしまいます。それによって影響を受けて連鎖倒産なんてことも、最近よくあるケースです。中には計画倒産で自分だけ逃げてしまう最悪の輩もいますが・・・。
だから「健全な経営」のためには、「適正な利益」は必須条件です。
すると秀政は、その内容をつくづく見ていたが、何を思ったか、立って袴をはいて正装し、手と口をすすぎ、その大札をおしいただいた。そして、「こんな諫言をしてくれるものはめったにいない。だからこれを天が与えたもうたものと考え、当家の家宝としよう」といって、立派な袋に入れ、箱におさめた。そしてそれとともに、役人達を集めその一条一条を検討し、藩政について改めるべきところは全部改めたという。 松下幸之助「指導者の条件」より引用
※諫言・・・不正や欠点などを改めるように言う事。
さらに「横着15年」と言われるとおり、15年もたつと自分に直言する人がいなくなるため、経営が横着になってきます。
知っていても実行しなければ知らないことと同じ。
いかに的確な判断をしてもそれを為し遂げる勇気と実行力がないと、その判断は何の意味も持たない。
松下幸之助
人生はすべて機会である。
一番先頭を行く者はやる気があり、思い切って実行する人間である。
「安全第一」を守っていては、あまり遠くへボートを漕ぎ出せない。
デール・カーネギー
この考え方が、いまの世相を悪くしている大きな原因です。一方プロセス主義は方法と手段に重きを置いて、その過程を大切にする生き方です。私も目指している生き方です。 鍵山秀三郎 「一日一話」 より

