いわゆる「根性論」の展開。
ある人に「君の夢は何だ?」とその人は聞かれて、
「年収一千万円です」と答えた。
それを横で聞いていた私は、少し不安になった。
と同時に悲しくなった。
やっぱり、その影響が出ていたような気がする。
どんよりとした、マイナスオーラをずっと感じていたからである。
それは結果から見て、お客様も感じていたのだろう。
今、私の周りでは、そのオーラは完全に消え去った。
お金は人生で最も大事なもの。
きれい事だけでは済まされないことも沢山ある。
ここで父の話をします。
亡くなった父は飲み屋と酒に溺れた。
若くで会社を興し、社員を何人も雇っていた立派な商売人だったが、結局酒で全てを無くした。
その父の影響で母はたいへん苦労した。
両親は、その後関連する仕事で商売を始めたが、父の悪い癖は、大失敗の後も直らない。
飲み屋からの莫大なツケ。派手金遣いは、以前と変わらない。
飲みに行って、仕事をしない父の尻拭いを母がしていた。
そしてドメスティックバイオレンスの恐怖。
そんな母は私が小さな時、父の仕打ちに泣きながら「お金が無いのは、首が無いのと同じ」(これは母の独自の格言か、何かを引用し間違えているのかは不明)と言っていた。
だから「サラリーマンになりなさい、家族のためにも」が口癖でした。
父は「北新地」で酒を飲み歩き、贅沢する事で「自分の成功」を実感していたのだと思う。でも、そんな発想では折角のチャンスを生かすことはできないし、結局周りの人を不幸にすることになってしまう。
父は亡くなった後にも、いろいろとトラブルを残しました。今はそんな父を不憫に思いますが。
要するに、お金は人生において重要だが「目標」にすべきものではない。
お客様や周りの人に、支持されて認められることがまずは先決。
だから、受け身で展示場でくもの巣を張って「いい客狙い」ばかり考えている住宅会社の営業マンには、お客様は近づいて来ないのです。
志って大事やなって思いますね。
目標がお金のような物欲だと、誠意ある商いは難しいのではないでしょうか。そこが気になったところだったのですが・・・。
ビルダーナースさん
どんな境遇や生い立ちでも、やはり「自分」なんですよね。ただ、支えてくれる人がいるいないは大きな差です。その人の意見を素直に謙虚に聞けるかも重要ですね。
YAMATYUUさん
原田先生のお言葉には非常に重みがありますよね。教師という、人の生きざまに影響力のある仕事を全力で務めあげたから、出てくる言葉なんでしょう。我々も住宅という人の生きざまに大きくかかわる仕事をしているという自覚を持って仕事に望まなければいけないですね。
共感でき、時流にあった内容だと感じました。では。
それを越えられるだけの強さがあるからの試練だとは思いますが・・・。
お金も大事ですが、生きていくための手段はお金だけではないですよね。
不安や執着、そういったものを心の中だけでも一度手放すと見えてくる何かがある気がします。
「気の流れ」も変わったことですし、気持ちの浄化をどんどんしてみてください。
もっともっと良い事が起こりますよー。
1000万が目標って・・・ そうなったら自分はどうなるのかイメージできなかったら頑張れないし 他人にも影響を与えられません。
ただ お金が幸せをもたらすとは限りませんが、良い経営をした結果ついてくるっていうのも 金銭的な豊かさには遠いのかもしれません。
その点 私もまだ中途半端な部分を感じているのです。
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